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2023-03-18

2022年度卒業生を送り出して

 


2022年度の卒業式を迎え、学部生7名(うち大学院内部進学者が1名、外部大学院進学者1名)が巣立ちました。ゼミ生の中で阿南くんが学部長賞が授与されました。おめでとうございます。

長引くコロナ禍の中、電気電子の学生で最後に指導するゼミ生ということで、有終の美を飾りたいところでしたが、正直、指導に苦労した世代だと感じています。対面でのゼミ指導についてはほぼ制約がなくなったということで、私自身、オンライン指導の利便性と対面指導の必要性のバランスについて模索していたというのもありますが、、、

コロナ禍の影響なのかわかりませんが、卒研やゼミにリアリティを感じていなかったのかもしれません。暖簾に腕押し、、というか、心も身体もここ(ラボ)にあらず、、という感じだった気がします。

今後、皆さんは社会に出て、様々な場面で自分たちの能力を発揮していくことになります。人生では、自己判断することが大切だとされていますが、仕事においては必ずしもそうではありません。仕事をしていく中で、うまくいかない事態に直面することは多々あるでしょう。仕事は卒研とは異なり、個人の問題ではありません。その成果のデキは会社全体に関わってきます。だからといって良い結果を出すことだけを求めて、虚偽や不正をしてはいけません。偽りの成果が蔓延る世の中は、皆が不幸な社会になるだけです。

無知であることを認め、否定されることを恐れず、上司や先輩に相談するよう心がけてください。なにより若いうちの自己判断は、間違ったことをしている可能性があることを意識してください。

卒研の経験を活かし、今後の皆さんのこれからの人生が、良い方向に向かうことを祈っています。



2022-03-19

2021年度卒業生を送り出して

 


2021年度の卒業式を迎え、学部生9名、大学院進学者2名が巣立ちました。おめでとうございます。

今年は、コロナ禍が続く中、オンラインを中心としたZoomやビデオなどを試行錯誤しながら指導してきましたが、皆さんは積極的に質問をしてきて、想定以上の成果を出してきました。個人的にも新しい研究指導のスタイルが見えてきた気がします。

また、今年は、コミュ力の高い学生が多かったせいか、対面時間が少なかったにも関わらず、団結力を感じる世代でした。H28年度のブログ記事を確認すると、「想定外の対応をせよ」と書いてありました。まさに、このコロナ禍は想定以上のものであり、皆さんはその中で立派に対応してきました。

ただ、こんな想定外の中で、我々はZOOMのようなオンラインツールを手に入れました。この経験を生かして、皆さんは新しい社会活動のあり方を示してほしいと思います。今後の皆さんの人生に、素晴らしい出会いや体験がたくさん訪れることを祈っています。



2015-03-24

H26年度卒業生・修了生を送り出して



ちょっと日付が遅れましたが、卒業・修了おめでとうございます。先週末、昨日と、卒業式・大学院修了式があり、本年度は、学部9名、院生0名が巣立ちました。昨年度と比べるとゼミ内の人数が少なく、また研究室の方にもデスクを置いてできるだけ部屋にいるようにしたので、例年よりは指導はできたかなという気がします。また、今年は本ラボから1名学部長賞の受賞者がでました。マツイシ君おめでとうございます。

とりあえず今年も、授与式等であった各先生方の式辞の内容をネタにしながら、個人的にアレンジした贈る言葉を書いてみようかと思います。

同窓会会長の話から
(1)仕事に対して受け身でなく自らの行動で。
やらされてる感があると、よい成果物はできません。私が卒研のテーマを決めるとき、できるだけゼミ生の興味を重視していますが、それは受け身な姿勢だとよいパフォーマンスが出ないからです。そして、責任は自分にあるというプロフェッショナルな意識も大切です。
(2)ホウレンソウを忘れずに
これは、ゼミで言ってきたことですね。上述のとおり、研究室にいるようにしたので、例年に比べると学生の質問に対応することができました。これは、「ゼミ生が質問しやすい環境づくり」の一環だったわけで、そういう環境を教員が作らないといけないという気質だったという意味でもあります。なぜ、なかなか質問、相談しないのか?
・質問をするのではなく、自分でなんとかしたい
・質問して何か先生に言われるのがいや
など、、、いろいろな思いがあるでしょう。卒研は自分の問題ですが、仕事は自分だけの問題ではありません。ベストな解を見つけるために、上司や先輩にはどんどんホウレンソウしなければならない、、、その勇気を持って欲しいです。
(3)3年間は勤めよう
個人的には5年はかかると思ってますが、まずは3年ですね。1年や2年では仕事がなんたるかなどはわかるはずもないです。最近の学生は、「やりたいこと」「自分の興味」なんて言葉を意識し過ぎて(我々大人がそのように仕向けているんですが)、ヤる前から「これは自分のやりたいことじゃない」と思っちゃうんですよね。3年で適性がわかるかは不明ですし、積み重ねていくということが実績にもなります。真剣にやっていくことでできるようになるし、また楽しくなってくるはずです。

学科長の話から
(1)節目を大切にする。
年を取るたびに、「〜式」という機会はなくなってくる。。。という話。まさにそうですね。節目節目で自分を振り返るというのは、成長していく上で大切だと思います。
(2)心身ともに健康に
昨年も同様のことをおっしゃってましたが、ほんとそう思います。会社に入るといろんな価値観を持つものの集団へ入るので、ストレスというのは必ずあるでしょう。また、責任も重くなってきます。そういったストレスをうまく流せる方法、、これは個人差があると思いますが、見つけて欲しいです。

退職される中村先生の話から
学科長と同様に「身体には十分気をつけて」と言われてましたが、その他社会人としての心得として3点。
(1)失敗を恐れない(若いうちは血のなり肉となる)。同じ失敗は繰り返さない(繰り返すのはアホ)
(2)危機管理をする。想像力を欠如。仕事の危機管理。不測の事態を考えて仕事をする。
(3)目標を決めて手順を考える時に脳が活性化する。目標を決めることが、イキイキと生きる。
上記のうち(2)については、時間のマネージメントの話で私自身関心があることであり、かつ耳の痛い話です。「今日できることは明日に延ばすな」ということですね。いつも締め切り間際にしてしまう自分に反省です。ただ、小さなタスクに追われていると、大きなタスクができませんからね。これは意外と難しい問題だと思います。

大学院専攻科長の話から
(1)大学の研究成果を活かせ
企業は、意外と新しい分野には弱いらしいので、大学の研究成果をどんどん取り入れる姿勢が大切なようです。そういえば、うちのゼミの卒業生も、企業のやり方が保守的とか言ってましたね。。
(2)なんでも聞け
とりあえず1年目は許されるようです。2年目以降に初歩的なことを聞いているとダメ。。これは卒研でもそうですね。10月とか11月頃に初歩的なことを聞いてくる学生には、さすがの私も、「このタイミングでそんなこと聞くか~?」と厳しく接したと思います。ただ、2年目以降にもそのような状況になることはあるでしょう。その際、「怒られるから、、、」と、相談しないままでいるのはダメなのは言うまでもありません。上記でも書きましたが、仕事は自分だけの問題ではないのです。
(3)リーダーとしての心構え
院卒の学生は、一般的にリーダーになる機会が早いので、人の前に立つことが増えてくると思います。ただ、大学との違いは、いろんな分野、学歴、経歴、価値観の人が集まるということ。話が通じないことが多々あるので、リーダとしては平等に接してうまく力を引き出せ、、といういい話でした。

というわけで、ちょっと長くなってしまいましたが、以上、贈る言葉です。最後に重ねて、卒業・修了おめでとうございます。

2014-03-23

H25年度卒業生、修了生を送り出して



卒業・修了おめでとうございます。週末にかけて、大学院修了式と大学の卒業式がありました。本年度は、学部9名、修士5名が巣立ちました。今年は例年になく人数が多く、細かいところまで指導がいき渡らなかったなぁ、、、という思いをもっているわけですが、とりあえず今年も、各授与式等であった各先生方の式辞の内容をネタにしながら、個人的にアレンジした贈る言葉を書いてみようかと思います。

まず、個人的に思っていることですが、、、

仕事を偽らない人であってほしい
いま、某研究の偽装疑惑がニュースに上がっていますね。このニュースの真偽はともかく、「認められたい「怒られたくない」、「悪い結果を出したくない」といった動機で、仕事や結果を偽るような人にはならないで欲しいです。学校での勉強は基本的に個人の問題です。それに嘘や偽りがあれば個人の問題の範囲で終わることが多いでしょう。しかし、仕事はそうではありません。仕事はいろんな人が絡んできます。偽ったことで生じる問題は、仕事に関わる人々や会社の信用問題につながります。仕事の偽りは他人の人生や命に関わってくることを意識してもらいたいです。

次に大学院の専攻長の先生の話のネタからは次の2点を。。。

知っていることと知らないことを区別する
言い換えれば、「仕事において問題・課題を切り分けていく」という視点。例えば、自分の仕事においてできることをできないことを明確にするだけでなく、それが自分のスキルの問題なのか技術的な問題なのか?どこまでは可能でどこからが不可能なのか?そこを見極めてフィードバックしていくことが仕事を円滑にこなしてくうえで大切なことです。また、上述の話にもつながりますが、「できないこと」を「できる」と偽らないこと。もちろん仕事の上では、「できる」と大風呂敷を広げないといけないもあるでしょうけど、何も見極めないまま「できる」と無責任に言わないようにしてほしいです。なお、その見極めには「知識」と「経験」が必要です。卒論・修論での研究過程では、少なからずともできるかどうかわからない事に取り組んだハズです。それがどのレベルだったのか?思い返しながら、今後の人生に活かしてください。

幸せは自分で掴むもの
幸せというのは自然にやってくるものではありません。そして、幸せの形も人それぞれであり、他人と比較して決めるようなものではないです。「幸せになりたい」という向上心は生きる上で大切なことですが、変に拘っていると、身の回りに存在しているいろいろな幸せに気づかなくなります。幸せを感じない人生はつまらないものですが、感じるかどうかは自分次第なのです。

学科同窓会会長の話からは次の2点。。。

受け身ではダメ、ホウレンソウを忘れずに
これは私も日々言っていることですが、残念ながら年を追う毎に守れない傾向が強いですね。卒論・修論は個人的な要素が強かったからかもしれませんが、卒業後、はやくこの重要性を気づいて欲しいですね。ホウレンソウがない部下ほど使いづらいものはないですよ。

3年間は勤める
会長さんは3年といいましたが、仕事がわかってくるのは5年はかかるんじゃないかなという気がします。というより、最初から自分がやりたい仕事をさせてもらえるのは稀だと思います。まずは、泥臭い下の仕事をやりながら、会社の仕事を理解させていくことが多いかと思います。もちろん、その際もただ淡々とこなすだけでなく、やっている仕事の位置づけとか、課題とか、全体を見据えるような意識が必要でしょう。

続いて学科長の話からは次の2点

心身ともに健康であれ
まさに、まずは健康第一だと思います。私も後輩や教え子が病気になったという話を聞くこともありますし、仕事と健康のどちらかが大切か、、、もちろん、仕事は適当でいいというわけでもないですが、「健康を害するまでするべき仕事」というものはないと思います。

他人はあなたを見ています
本当に使える人材であるかどうか、会社の人は見ていますよということ。上述の3年勤めるという話にもありましたが、最初の3年や5年というのは、仕事を覚えていく過程の中でどういう人材か見られているということですね。

最後に、学科では3名の退職される先生の式辞がありましたが、その中から1つ。。

がんばらない、心身ともに疲れていてはダメ
まさに退職されている先生ならではのアドバイス。上述の「健康であれ」という話とも共通しますが、心身ともに疲れていては仕事のパフォーマンスも上がらないでしょうし。。。ただ、がんばらないで適当にやってればいいというわけではありません。それだと仕事のパフォーマンスが上がりませんから。個人的に1つだけ付け加えるとしたら、「最初は全力でがんばれ」ということかな。例えば、はじめて水泳の練習をした時のことを思い出して下さい。最初は緊張して全身に力が入っていたかと思います。だから、25m泳いだらもうクタクタ。。。でも練習して経験を積んでいると、だんだんといい感じに力が抜けてきます。そして、いつのまにか25mが楽に泳げるようになり、次は50m、100mと泳げる距離が伸びていったかと思います。「がんばらない(がんばらなくていい)」というのは、長年経験した人だからこそ言えること。最初は、特に若い時は仕事のパフォーマンスを上げるよう頑張ってみてください。そして、徐々に手を抜く勘所を見つけていく。。。そうしれば、がんばらなくても高いパフォーマンスを発揮できる人材に慣れると思います。

ちょっと長くなってしまいましたが、以上、贈る言葉です。最後に重ねて、卒業・修了おめでとうございます。


2013-06-22

GitHubで一時的にアカウント停止状態になったしまってわかったこと

昨日、GitHubのアカウントが一時的に停止状態になってしまったので、その件について、、、

突如アカウント停止に
最近、GistにハマっているのでいつものようにGistにコードを流し込んでいたところ、突然、アップした結果が見れなくなり、下記のようなメッセージも出てくるようになりました。


“our trusty robot, Hubot, seems to think you are not a human.”って、特に変なアップをしたわけでもなく、アカウント情報にも特に不備はなく、、、何かの間違いだろうと思ったのですが。

アカウント停止になるとどうなるか?
(1)第3者がGistにアクセスした場合
以下の様なメッセージが出ます。これは、「存在しないgistのURLにアクセスした場合」と同じ意味です。
(2)第3者がGithubにアクセスした場合
以下の様なメッセージが出ます。これは、「存在しないGithubのURLにアクセスした場合」と同じ意味です。


(3)BLOGへの埋め込みはどうなるか?
コードの部分は全く表示されません。

データが消えてしまうのか?
結論から言うと、データは残ってます。アカウント停止と言いましたが、実際には以下の状態になります。
(1)ログインは可能
(2)パスワードの変更も可能
(3)GistへのコードのアップロードもOK
(4)自分のGithubのレポジトリーは見ることができる(アップは試してません)
(5)アップした自分のGistのコードを見ることはできない(上記のWhoopsメッセージがでる)
つまり、上記のように第3者からは全く見ることはできなくなりますが、中身は生きているということになります。

解決方法
サポートへ「私は人間です」とメールをするだけです(笑)。問い合わせサイトからもできますが、念のためメールにも送りました(もちろんちゃんとした文章は書きましょう。もちろん英語で)。
今回については、アカウント停止が発覚した夕方にサイトを経由して問い合わせをしたのですが、なかなか返事が来ないので、夜の23時頃にメールで問い合わせをしました。そうすると、よく朝の8時にメールに対して返事が来ていて、無事回復していたようです。

クラウドサービスの以外な盲点
この手のクラウドのサービスが利用できなくなった場合の怖さをちょっと感じました。この手の世界的なサービスが突然終わるということはまずないと思ってますが、こういう形で使えなくなるとは、、、今回はちょっと盲点でした。
個人的には、
  • サーバ類を自前で管理する
  • サーバ類をクラウドサービスに任せる
ということの双方の利点と欠点を考えた上で、後者を選んでます。その考えは今回の件があっても変わらないです。ただ、100%頼るのもよくないなとあらためて思いました。

Github/Gistはこれからも使い続けますよ
こういうことがありましたが、Github、とくにGistについてはこれからもガンガン使い続けるつもりです。ラボの学生へのサンプルコードを示すときにGistはとてもいい媒体になりますし、BLOGにも反映できますしね。暇な時は、おちラボのGistを覗いてみて下さい。




2013-03-22

2012年度大学院修了生を送り出して


2日連続で似たような話ですが、今日が大学院の修了式でラボからも1名が終了するので、、、、

修了生へ贈る言葉
研究科長の祝辞(3つのアドバイス)がいい話でしたのでそれをネタにして個人的なアドバイスを書いてみます。
(1)自分の専門にプライドを持て
院卒ならまあ当然ですよね。院卒というのは、ただたんに年を重ねて「院卒」という肩書きをもらうものではなく、研究活動で専門性や研究・開発力を高めたという証であるはず。修了後の仕事内容に関わらず、大学院で学んだことはいろいろな面で活かされるでしょう。それに気づかない人は残念な2年間を過ごしたということになるでしょうね。
(2)リーダーとして誠実な人間になれ
院卒=リーダーとは言い切れませんが、まあいずれは部下を持ったり、人を動かす立場になるでしょう。その時に求められるリーダーシップ、、、リーダーシップってなんだろう?いろいろな側面はあると思いますが、大切なのはリーダーたる魅力を持つことなんですよね。その1つに「誠実さ」という一見するとリーダーシップとは異なるようで重要な要素があるかと思います。リーダーになるというのは偉そうにすることではありません。責任をもって決断をし、集団を引っ張っていく必要があります。しかし、完璧なリーダーというのは存在しないわけで、何かミスやトラブルが起きた時にどうするか?その時、皆が支えてくれるリーダーであるかどうか?良い部下あっての良いリーダーであり、良いリーダーあっての良い部下なのです。
(3)幸せは勝ち取れ
「♪幸せは〜歩いてこない」ってことです。待っているだけでは何も始まらないし、進まない。幸せになりたい!のであれば、どうすればいいか?誰かが持ってきてくれるものではなく、まずは行動せよということですね。この話は実は奥が深いと思ってます。昨今の日本の産業の停滞感、、、今は冬の時代だがここを我慢すればまた春(バブル)がやってくる、、と思ってませんか?我慢する=待つのであれば、永遠に春は来ません。動く=変えていく必要があるのです。院卒の修了生はそういう人材になってほしいと思ってます。

以上、、、修了、おめでとうございます。

2012-02-28

低コストなのはやはりGAEなのか 〜Elastic Beanstalkを触ってみて〜

先日からAmazonのJavaのPaasであるElastic Beanstalkを使っているのだが、思ったより金銭的コスト高い気がしてきた。Beanstalkはそれ自体の料金は無料で、バックで動いているEC2などの利用料金が取られる仕組みになっている。このバックで動いているサービスが厄介な感じだ。 

インスタンス課金の問題 
例えば、EC2はインスタンス単位の従量制課金になっている。GAEもインスタンス課金に変わったが、ちょっとこれとは意味が違う。まず、バックで動くEC2インスタンスは、ウェブアプリにアクセスに関わらず常時動いているということになる。先日でお試しでEnvironmentを作ってちょっとアプリを置いて、数回試しただけなのだが、Account Activityを確認してみたら、
Amazon EC2 running Linux/UNIX 186 Hrs 
となっている。186Hrsってどういうこと?アカウント作成したのはほんと数日前で、ほとんどアクセスしてないのに。。。なぜ186時間なのかといえば、
  • アクセスがなくてもインスタンスは起動し続けている
  • 1Environmentごとに1インスタンスが起動
という仕組みで、お試して2つぐらいEnvironmentを作ったままにしていたからそうなった感じ。まあこれは世間的にはあたり前のことかもしれないけど、今までGAEしか使ってなかったものからするとちょっと意外なんですよね。

もれなくサービスがついてくることの問題
Elastic Beanstalkってとても高機能なJavaサーブレットコンテナですが、それはつまり単体のサービスではなく、いろいろなサービスを組み合わせたものであると。。。しかも有料のね。おさらいするとElastic Beanstalkとは、
  • Amazon EC2
  • Amazon EC2 EBS
  • Elastic Load Balancing
  • Amazon CloudWatch
  • Amazon Simple Notification Service
がバックで動いていることで、スケーラビリティの高いPaaSを実現しているわけですが、これらは使うと当然課金されます。で、やっかいなことにBeanstalkではこれらのサービスがもれなくついてきます。ロードバランサーなんかいらないんだけど、、、といっても外せません。だから、ロードバランサーについても今現在で、
Elastic Load Balancing 199 Hrs
という課金になっています。これは1Environmentを構築するたびに、Load Balancingも立ち上がっているということが原因です。

文句があるならEC2で環境構築しろや
まあ、そういうことでしょうね。EC2単体でLinuxを用意してそこで環境整備すればそれで解決するのだとは思います。ですけどね、、、環境整備が面倒だからこういったPaaSに感心があるわけでー。逆に言うと、そういう手間暇かからないんだから金は取られて当然ってことになるんですかね。

やっぱりGAEって安いのかな
そう考えると、GAEってやっぱり安い気がします。インスタンスは、アクセスが有るときのみ動いているようですし無料枠もあります。GAEが正式版になって、「1日28インスタンスだけ?!高すぎ」とか思ったりしましたが、使わなければ課金されないという手軽さがあるんですよね。

AWSにも無料枠はありますので、実際今のところ課金は発生していません。ただ無料枠適用は最初の1年だけのようですし、今後、永続的に利用する環境となるとちょっと心配です。まあ、毎月数千円でインフラが整うっているのは、一般的にみると安いんでしょうね。大学はいちおう回線ありますし、マシンもありますから別にEC2とか使わなくてもいいのでは?と思われるかもしれませんが、やはりメンテナンスが。。。研究室レベルのちょっとしたインフラとしてはちょっとBeanstalkやEC2は割りに合わないのかなぁ。




2011-06-24

Facebookの可能性を探る

Facebookを最近本格的に使いだしたのだが、いろいろな面からFacebookの可能性を探っている。

研究室用SNSとして
掲示板とかあるから、クローズドなグループを作ってそこに学生を参加させたらいいかもしれない。Google Groupの代替にはなる可能性がある。現在はGoogleを利用しているが、これはこれで便利なことが多い。Facebookはどちらかというと、Facebookというコミュニティにログインするという印象が強い。GoogleやTwitterはそのログイン感が少ない気がする。

システム開発のプラットフォームとして
SNS系のシステムを作るなら、おもいきってFacebookアプリとして作ればいいんじゃない?とか思ってる。プロトタイプから本格稼働への移行もすぐできるし、、、

学生にとってイイSNSかも
学生のSNS利用については、トラブルと表裏一体であり心配なことが多い。mixiなどでは時々炎上する話を聞く。ただ、Facebookのように「実名」感が強いのであれば、逆にそれがブレーキになって変なことは書かなくなるかも、、、と思うのは、楽観的だろうか?

以上、独り言です。

2011-03-23

2010年度卒業式を終えて

(おくれましたが)卒業おめでとうございます。

3/19に本ラボからは9名が巣立ちました。大学院に進学する者、就職する者、就職活動を続けている者、、、進路はいろいろありますが、皆さんに共通して言えることは、「これから新しい人生のステージが始まる」ということ。そしてそれは、コンピュータゲームのようにリセットされたものではなく、今までの生き方の続きであるということ。4月から急に全てが変わるというわけではありません。全ては継続なのです。

2名が各賞を受賞
さて、本ラボからは、学部長賞、学科同窓会賞の受賞者がそれぞれでました。


学部長賞を受け取るイチシマ君。



学部同窓会賞を受け取るタニグチ君

二人とも、4年間での学業の努力が認められました。

卒業生への言葉
学科卒業証書授与式において、学科長のお話はなかなか興味深い話でした。それを踏まえて私なりに、卒業生に送る言葉を書いてみます。

近年の日本では、システムのトラブルが話題になることが多いですが、この度の地震とそれにともなう原発のトラブルから、日本の産業(社会)に潜む大きな問題がみえてきます。それは、
  • リスク対応能力の欠如とその要因となる産業の構造
です。

日本の社会は、敗戦の後に奇跡的な復興と遂げ、経済大国になりました。敗戦後65年経った今、私たちの社会は、年輩の方々が作り上げたシステムの上で成り立っており、そのシステムを土台にして社会・経済を発展させているわけです。私たちは既に作られたシステムのブラックボックスの上にいるわけです。私自身もシステム開発(プログラミング)をする際には、全くゼロから作るわけではなく、既存のライブラリをよく利用します。ライブラリの中身はブラックボックスといえます。研究上、プロトタイプシステムの開発効率を挙げるためのテクニックとも言えます。

しかし、それはブラックボックスのままでいいのでしょうか?特に実社会で動いているシステムならば、ブラックボックスの部分にバグがあったりすると、その中身について対処しなければいけません。今、日本ではブラックボックスを創り上げた人たちは、もう第一線から退いています。もし、なにか大きなトラブル、それもブラックボックスの部分にトラブルが生じた時、それに対応できないという状況が今の日本に起きている気がします。

これは、過去から続いているシステムだけの話ではありません。新規の製品開発においても、自社開発をせず、アウトソーシングにより対応するケースは多いと思います。これもシステムのブラックボックス化です。昔と比べるとシステムの規模が膨大になっているわけですから、そうせざるをえないという状況は理解できますが、ブラックボックスの技術に無知なままでシステムを販売・運用していくと、大きなトラブルに対応できなくなるおそれがあります。

心配しすぎ、、、と思うかもしれませんが、個人的にはなんとなくこれからの日本は、様々な面でシステムの歪みが表面化し、トラブルやエラーが多発してくる時代がやってきているのではないかという気がしてます。そのために、「自らモノを造る」という原点に帰って、より高品質なシステムにつくり直すことが求められるのではないかと、、、そのためにも、ものづくりの「技術」の大切さを忘れないで欲しいと思います。





2011-01-08

あけましておめでとうございます ~2011年の抱負など~

遅れましたが、あけましておめでとうございます。ちょっと今日は2011年度の抱負でも語ってみようかと。。。研究面で自分自身にハッパをかけるべく、このブログを書き始めて1年半が経とうとしていますが、ある意味思惑通りになっています。いや、実際、研究成果は出ていないわけですがBLOGを振り返るとその理由が見えてきます。やはりというかなんというか、技術(プログラミング)系のネタが多くて、もうちょっとアカデミックな内容を増やしたいなと。例えば、文献サーべ報告をここでするとか。。。研究のやり方も変えないといけないなと。。。理想と現実は違いますからなかなか思うどおりにはいないですけど、研究者人生も半分にさしかかってますから、ちょっと考えないといけないなと思う今日この頃です。なにはともあれよろしくお願いします。