2023-03-18

2022年度卒業生を送り出して

 


2022年度の卒業式を迎え、学部生7名(うち大学院内部進学者が1名、外部大学院進学者1名)が巣立ちました。ゼミ生の中で阿南くんが学部長賞が授与されました。おめでとうございます。

長引くコロナ禍の中、電気電子の学生で最後に指導するゼミ生ということで、有終の美を飾りたいところでしたが、正直、指導に苦労した世代だと感じています。対面でのゼミ指導についてはほぼ制約がなくなったということで、私自身、オンライン指導の利便性と対面指導の必要性のバランスについて模索していたというのもありますが、、、

コロナ禍の影響なのかわかりませんが、卒研やゼミにリアリティを感じていなかったのかもしれません。暖簾に腕押し、、というか、心も身体もここ(ラボ)にあらず、、という感じだった気がします。

今後、皆さんは社会に出て、様々な場面で自分たちの能力を発揮していくことになります。人生では、自己判断することが大切だとされていますが、仕事においては必ずしもそうではありません。仕事をしていく中で、うまくいかない事態に直面することは多々あるでしょう。仕事は卒研とは異なり、個人の問題ではありません。その成果のデキは会社全体に関わってきます。だからといって良い結果を出すことだけを求めて、虚偽や不正をしてはいけません。偽りの成果が蔓延る世の中は、皆が不幸な社会になるだけです。

無知であることを認め、否定されることを恐れず、上司や先輩に相談するよう心がけてください。なにより若いうちの自己判断は、間違ったことをしている可能性があることを意識してください。

卒研の経験を活かし、今後の皆さんのこれからの人生が、良い方向に向かうことを祈っています。