2011-09-23

オープンキャンパスで研究室公開



今年も昨年度と同様にオープンキャンパスで研究室公開をしました。画像処理技術を利用したカメラ制御システムの話と、新ネタとしてKinectを利用したシステムを紹介しました。上の写真は昨年度と同様に指示棒認識のシステムなんですが、今回のデモではなぜか認識精度がよくなく苦労しました。環境に左右されやすい欠点があるので改良が必要ですね。


この写真は新ネタのKinectを利用したシステムです。まだ研究的なシステムは出来上がってないので今回は紹介程度にゲーム的なシステムを用意しました。4年生が作ったもので、ランダムに出現するボールを手でタッチするというシンプルなゲームですが、完成度が高いこともありウケがよかったですね。このシステムのデモのために、院生には何度もチャレンジしてもらいました。いい運動になったでしょう。

昨年も書きましたが、こういうイベントをきっかけにシステム開発を進めるというのは我ながらいい戦略だと思います。来年もやる可能性は大です。

2011-09-22

Objectify+GWT RequestFactory?


本ラボでは、GAEのデータストア用に、Objectify-appengine のライブラリを利用していますが、Google I/O2011にて、Objectifyの話題が出てたようです。
Highly Productive GWT: Rapid Development with App Engine, Objectify, RequestFactory, and gwt-platform
この内容と同じサンプルコードが
Using GWT RequestFactory with Objectify(TurboManage)
にも載ってます。

今さら感がありますが、GWT RequestFactory というのは初耳。どうやらGWT2.1くらいから出てきてるのかな?GWT-RPCの代替になるものらしく、完全に乗り遅れ感が、、、、

ラボでの開発効率をどんどん上げていきたい今日この頃なので、Rapidなフレームワークであるならばどんどん使っていきたいもの。今後調査します。

2011-09-21

教育工学の研究者のスタイル

先日、高知大へ集中講義に行った際、「教育工学の定義」について某先生方と話をする機会があったのだけど、それに関連するツィートが流れてきたので、ちょっと紹介。
教育工学研究が社会に果たす役割(教育工学会全国大会会長講演スライド 2011.9)
教育工学会の全国大会は行きたかったのだけれども、大学の仕事等も重なって行けなかったわけですが、こういうスライドが公開されるのはいいですね。。。

さて内容についてですが、研究者のスタイルについて書いてあるスライドがあります。抜粋しますと、
  1. 工学的成果の整理枠を求めて、問題解決過程の因子や手続きなどを明らかにしようとしている研究者。
  2. 教育現場のさまざまな問題を解決することを求めて、システムを開発したり、道具を作ったりしている研究者
  3. 教育現場のさまざまな問題を解決することを求めて、実際に問題解決を実践している研究者。
そしてその中であらためて自分を位置づけてみると、2が主ですが3も無視できないですね。1については研究のスタンスとしてはあまり考えませんが、システムを作る際のモデル化では無視できない要素かと思います。

こういうスライドをみてあらためて感じるのは、教育工学という研究の幅の広さですね。巾が広いからこそ、逆に自分のスタンスがわかりにくくなって曖昧な研究になってしまうわけで、、、、難しいところです。

後のスライドに書いてあるように、「作る人」「やってみる人」「支える人」とうまい具合に3つが切り分けして評価されればいいのですが、そう簡単にはいかないんですよね。研究者間でこの点の意識共有がしっかりできないといけないかなと思う今日この頃です。

2011-09-15

高知大学へ集中講義


毎年恒例なのですが、今週は高知大学で集中講義に出かけていました。科目名は「アルゴリズムとデータ構造演習」で、シラバスに
オブジェクト指向によるプログラミング(アルゴリズム,データ構造)設計とUMLによるモデル表記について学び,UMLを用いた簡単な設計演習を行う.そして,プログラム言語JavaをC言語と対比しながら学び,Javaによるプログラミングの演習を行う
と書いているように、内容的にはJavaやUMLを利用したオブジェクト指向設計に関する演習講義です。2002年頃から継続してやっています。プログラミングの演習系の講義を集中講義でやるというのはもしかすると珍しいと感じるかもしれませんが、一気にがーーっと勉強する方が頭に入って理解しやすいのです。

10年近く続けてみてわかるのは、Javaとかオブジェクト指向というのが珍しい時代からそれが当たり前になっているということ。内容もどんどん変えていかないといけない必要性をひしひしと感じます。オブジェクト指向についても他の講義で少しやっているという意見もありましたので、このあたりはもっとさらりとしてもよかったかもしれません。といってもカリキュラム上、Javaの講義がないようなので学生にとってはJavaをやるだけでもウケはいいですね。 そのせいか、昨年度受けた学生も僕のことを覚えてくれているようで、とても嬉しいことです。

今年は、講義中の演習を多めにしてみました。理屈だけでなく、実際にやってみる(作ってみる)ことで理解が深まることは間違いないので。。。学生の反応もよかったですね。残念だったのは受講生が少ないということ。情報系の学生が元々少ないというのが原因ですが、ITはあらゆる分野に入り込んでいますからもっと皆さんに興味を持ってもらいたいですね。

トップの写真を見てもらえらればわかるように、高知は晴天でとても暑かったです。暑さに負けず、僕も学生も乗り切りました。

P.S
高知大、高知工科大の先生と研究談義もしました。「教育工学」という分野の定義についていろいろ話ができ、充実した集中講義期間でした。




2011-09-07

9月月例ゼミ&飲み会



9月にもなったので夏休みモードから脱却してもらおうと2日ほど前に月例ゼミをやるぞ~とメールをし、急遽開催することになったゼミだが、皆、何かプレゼン資料を用意してきた。内容的には、文献サーべ、プログラムの開発状況、私生活の話、、、etc。ただ、話の流れで、研究室でMA7にエントリーすることを急遽決定した。

MA7とは?
MA7とは、Mashup Award 7のことで、ウェブアプリ開発のコンテストだ(http://ma7.mashupaward.jp/)。去年、個人的にイベントに参加してみて面白いとおもっていたのだが、今年も開催されるということで、研究室でこれにエントリーしようという話に。今やっている卒研に技術的ならびに内容的に関連するネタがいろいろ思い浮かんできた。で、とりあえず、研究室で3件ぐらいは出せそうな気配(ネタ的に)。まあ、実際何件エントリーできるかはわからないけど、何か目標に向かってシステム開発をするというのは悪い話じゃない。最低でも1件はおちラボの研究室ブランドでエントリーしたいものである。

飲み会
夜は、どういう趣旨かわからないが飲み会が開催。まあ飲み会をすること自体は悪いことではない。いろんな意味でいいことだと思う。今夜はけっこうコストパフォーマンスのよい店だった。これで英気を養い、研究活動に勤しんでもらえれば幸いである。


2011-09-01

[C#]ContextSwitchDeadlockのエラーがでる

C#でいわゆる外部のCOMを参照したプログラムをVisual Studioでコンパイル、デバッグ実行させたときに、
ContextSwitchDeadlockが発生しました
みたいなエラーが出て、動作が一時中断するケースが発生。なにやら 意味不明なメッセージも書かれているわけだが「続行」ボタンを押すと、動作は通常継続される。これは一体なんなのかというと、何かCOMを参照するようなプログラムにおいて、
  • COMに対する操作がしばらく(1分くらい?)ない場合にデッドロックの可能性をデバッガが指摘してくれている
らしい(MSDN参照)。というわけで、必ずしもプログラムに問題があるわけではないので気にしなくてもいと思われる(ここは要注意)。試してはいないが、DebugではなくてReleaseモードで実行すれば問題ないであろう。

もし、Debugモードでこのエラーをとりあえず回避したいという場合は、
  • [デバッグ] → [例外]→[Managed Debuggin Assistants] → [ContextSwitchDeadlock]のチェックを外す
ことで検知しなくなる。ただ、本当にデッドロックが発生していないのかは注意が必要。