2014-03-23

H25年度卒業生、修了生を送り出して



卒業・修了おめでとうございます。週末にかけて、大学院修了式と大学の卒業式がありました。本年度は、学部9名、修士5名が巣立ちました。今年は例年になく人数が多く、細かいところまで指導がいき渡らなかったなぁ、、、という思いをもっているわけですが、とりあえず今年も、各授与式等であった各先生方の式辞の内容をネタにしながら、個人的にアレンジした贈る言葉を書いてみようかと思います。

まず、個人的に思っていることですが、、、

仕事を偽らない人であってほしい
いま、某研究の偽装疑惑がニュースに上がっていますね。このニュースの真偽はともかく、「認められたい「怒られたくない」、「悪い結果を出したくない」といった動機で、仕事や結果を偽るような人にはならないで欲しいです。学校での勉強は基本的に個人の問題です。それに嘘や偽りがあれば個人の問題の範囲で終わることが多いでしょう。しかし、仕事はそうではありません。仕事はいろんな人が絡んできます。偽ったことで生じる問題は、仕事に関わる人々や会社の信用問題につながります。仕事の偽りは他人の人生や命に関わってくることを意識してもらいたいです。

次に大学院の専攻長の先生の話のネタからは次の2点を。。。

知っていることと知らないことを区別する
言い換えれば、「仕事において問題・課題を切り分けていく」という視点。例えば、自分の仕事においてできることをできないことを明確にするだけでなく、それが自分のスキルの問題なのか技術的な問題なのか?どこまでは可能でどこからが不可能なのか?そこを見極めてフィードバックしていくことが仕事を円滑にこなしてくうえで大切なことです。また、上述の話にもつながりますが、「できないこと」を「できる」と偽らないこと。もちろん仕事の上では、「できる」と大風呂敷を広げないといけないもあるでしょうけど、何も見極めないまま「できる」と無責任に言わないようにしてほしいです。なお、その見極めには「知識」と「経験」が必要です。卒論・修論での研究過程では、少なからずともできるかどうかわからない事に取り組んだハズです。それがどのレベルだったのか?思い返しながら、今後の人生に活かしてください。

幸せは自分で掴むもの
幸せというのは自然にやってくるものではありません。そして、幸せの形も人それぞれであり、他人と比較して決めるようなものではないです。「幸せになりたい」という向上心は生きる上で大切なことですが、変に拘っていると、身の回りに存在しているいろいろな幸せに気づかなくなります。幸せを感じない人生はつまらないものですが、感じるかどうかは自分次第なのです。

学科同窓会会長の話からは次の2点。。。

受け身ではダメ、ホウレンソウを忘れずに
これは私も日々言っていることですが、残念ながら年を追う毎に守れない傾向が強いですね。卒論・修論は個人的な要素が強かったからかもしれませんが、卒業後、はやくこの重要性を気づいて欲しいですね。ホウレンソウがない部下ほど使いづらいものはないですよ。

3年間は勤める
会長さんは3年といいましたが、仕事がわかってくるのは5年はかかるんじゃないかなという気がします。というより、最初から自分がやりたい仕事をさせてもらえるのは稀だと思います。まずは、泥臭い下の仕事をやりながら、会社の仕事を理解させていくことが多いかと思います。もちろん、その際もただ淡々とこなすだけでなく、やっている仕事の位置づけとか、課題とか、全体を見据えるような意識が必要でしょう。

続いて学科長の話からは次の2点

心身ともに健康であれ
まさに、まずは健康第一だと思います。私も後輩や教え子が病気になったという話を聞くこともありますし、仕事と健康のどちらかが大切か、、、もちろん、仕事は適当でいいというわけでもないですが、「健康を害するまでするべき仕事」というものはないと思います。

他人はあなたを見ています
本当に使える人材であるかどうか、会社の人は見ていますよということ。上述の3年勤めるという話にもありましたが、最初の3年や5年というのは、仕事を覚えていく過程の中でどういう人材か見られているということですね。

最後に、学科では3名の退職される先生の式辞がありましたが、その中から1つ。。

がんばらない、心身ともに疲れていてはダメ
まさに退職されている先生ならではのアドバイス。上述の「健康であれ」という話とも共通しますが、心身ともに疲れていては仕事のパフォーマンスも上がらないでしょうし。。。ただ、がんばらないで適当にやってればいいというわけではありません。それだと仕事のパフォーマンスが上がりませんから。個人的に1つだけ付け加えるとしたら、「最初は全力でがんばれ」ということかな。例えば、はじめて水泳の練習をした時のことを思い出して下さい。最初は緊張して全身に力が入っていたかと思います。だから、25m泳いだらもうクタクタ。。。でも練習して経験を積んでいると、だんだんといい感じに力が抜けてきます。そして、いつのまにか25mが楽に泳げるようになり、次は50m、100mと泳げる距離が伸びていったかと思います。「がんばらない(がんばらなくていい)」というのは、長年経験した人だからこそ言えること。最初は、特に若い時は仕事のパフォーマンスを上げるよう頑張ってみてください。そして、徐々に手を抜く勘所を見つけていく。。。そうしれば、がんばらなくても高いパフォーマンスを発揮できる人材に慣れると思います。

ちょっと長くなってしまいましたが、以上、贈る言葉です。最後に重ねて、卒業・修了おめでとうございます。


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