2010年3月24日水曜日

研究推進と人材育成のポジティブな関係を考えるフォーラム に参加して

先日のBLOGネタにタイムリーなフォーラム「研究推進と人材育成のポジティブな関係を考えるフォー ラム」に参加してきました。つまり、研究室の運営をどうするかというお題な、国内初のイベントらしいです。ニーズ的にはかなり高いと思いますけど ね。とりあえず、参加した印象・感想とか書いてみます。

まず全体的な感想
正直、拍子抜けした面がありました。取 り上げられている研究室のレベルが高い。つまり悩みのレベルが高いということ。話に上がった研究室は「研究室」の体をなしている。一方、僕が期待したの は、もっと低レベルな話。低レベルってのは言い方が悪いかもしれないけど、いわゆる「講座制」の研究室ではない、教員単独の研究室体制であるとか、院生の 存在が保証されない研究室であるとか、いわゆる「研究室」という形を維持することが非常に難しい状況とか、、、話の中で「中には目的を持っていない学生が いる」、、、という話題があって笑いが出ていましたが、目的を持っていない学生ばかりだったらどうするのか?など、、、、 ちょっと否定的なこと先に書い てしまいましたが、本プロジェクトの取組や本フォーラムを否定するわけではないので>関係者の方。研究室運用の問題っていろいろあると思いますんでね。以降に期待します。

さて、本フォーラムを通 して、いろいろ考えさせられたことを以下に書いていきます。

科学と日常と教育
最初の開会挨拶で、佐倉先生(東大)の 「科学と日常はどう違うか?」という話が非常に興味深かったですね。我々のいるアカデミック(研究)な世界というのは、一般とは違った評価軸を持ち、論文 を中心にした閉鎖的な世界(自己完結した自然科学の評価システム)であるということ。ただ、アカデミックな世界は日常の部分集合であるし、日常との接点の 機会が増えてきているので、日常を無視することはできない、、、という話をされてました。僕は、そこに「教育」の位置づけを重ねて考えてみました。下の図 は佐倉先生が書かれた図(簡略表記)に、教育という面を追記した図です(黄色の部分が僕の考え)。つまり、日常と研究をつなげる役割として教育が存在する のかなぁと、、、もう少しいうと、「学生」というのは日常の世界からやってきているわけですが、大学教員というのはこの図の真中に君臨しているわけで、当 然考え方が違う。教員は、学生を真ん中の世界に引き込もうとし、その手段として教育が存在すると、、、一方、’学生は日常的な感覚で物事を捉えようとする ので、教育に対しても日常の感覚で評価しようとする。このギャップが学生の授業に対する不満を生んでいるのかなぁという気がしました。教育というものを潤 滑油にして、学生をアカデミックな世界に引き込みつつ、研究過程においてうまく日常へと戻していくことが大切なのでしょう。今は、学生をいったん引き込ん だら、卒論・修論書くまで抜け出せないようなシステムになっている気がします。



図1 日常と科学と教育の関係

チー ムワークと個人能力

鈴木先生(東大)の話で「チームワークと個人能力」というのが取り上げられましたが、うちでは研究テーマを学生個別 に与えているので、チームワーク力については正直養われてないかなぁという気がしています。チームでやると必ずやらない学生が出てきますからね。という か、できる学生とできない学生とかで進度が変わってきて、結果的にできる人がどんどんやっていくということになりがちですから。まあ、できる人がどんどん やってくれるならいいのですが、「なんで自分だけ、いっぱいやらなければならないのか?」とか言われてしまったらお手上げです。まあ、チームワークは研究 テーマではなく、非研究活動を通して学ぶような場を提供していけばよいでしょうかね。

研究室の分類
岡本さん(東 大)の話で、アンケートを通して研究室のパターンを3つに分類をしたという話があり、これは興味深かった。その3つとは、
  1. 研究業 績追求型
  2. 個人成長志向型
  3. 不活発型
なわけで、まあ名前から内容は想定できると思います。うちはど ちらかというと2かなぁ。宮野先生(京大)が、「学生のモチベーションを重視して、研究が学生のモチベーションを上げていくというスタイル」、、、の話を されていましたが、うちはまさにソレですね。うちは基本的に卒研テーマは、学生のやりたいことを尊重して決定してます。ただ、学生の考えるネタと言うのは 当然「浅い」わけで、結果的にこちらのやりたい方向にもっていきますけどね。結果として、研究業績にはなりにくいですが。。。

学生 をうまく参加させる
今回のフォーラムでは、グループワークを通して、研究室での教員、学生の役割についていろいろ情報交換をしたわけです が、学生を研究室にうまく巻き込むには、研究室内の様々なタスクに学生を参加させることが重要かなという印象でした。ただ、学生を参加させることで効率が 悪くなることもありうるわけで、正直、難しいですね。学生に完全に丸投げするというのは、院生が多く存在することが保証され、研究室の体をなしていればで きることだし。。。。

とりあえず、思うことをざっと書いてみました。本プロジェクトの動向はとても興味が有りますので、関西圏でもぜひイ ベントを、、、、

2010年3月20日土曜日

2009年度卒業生をおくり出して、、、、

本日、卒業式があったので、今年1年間を振り返って思うことを書いてみます

大就職氷河期時代の研究指導スタイルとは
 4年生というのは、就職活動だけでなく、卒業研究、通常講義とやることがあります。特に就職活動は人生を決める重要なイベントなわけですから、これを最優先するというのはおかしな話ではないでしょう。もちろん大学の本分は「教育」であることは間違いないですが、就職活動というのは精神的に大きなプレッシャーになりますから、配慮は必要だと個人的には思ってます。
そんなわけで例年、前半は就活優先で、内定後、卒業研究に力を入れていく、、、というスタイルをとっていたのですが、今年はこの思惑が外れました。とにかく内定がでない。。。。例年だったら決まっているハズの時期に、まだ就活をしている。別に学生が悪いわけではないですが、これだと、なかなか卒研に取り組めません。結果的に、卒研にとりかかる時期が非常に遅れてしまいました。今までだと、就職先さえ決まってしまえば、はっきりいって卒研なんてどうでもいい通過儀式っていうのが学生の感覚でしょう。が、就職も決まらない場合は、卒研も中途半端で結局この1年間何を学んだのだろうか?、、、といった状況になってしまいます。おそらくこの氷河期は今後も続くでしょう。せめて、「就職は決まらなかったけど、研究室でシステム開発の技術ノウハウを得た」ぐらいのことはやらせておくべきだなと、研究指導スタイルの再検討したいと感じた一年でした。

どこまで教えるべきか?
これは「研究内容」とは直接関係しない、いわゆる組織におけるコミュニケーション能力の話。今年に限らず毎年感じていて、年々強く思い始めていることです。クラブ・サークルなどの活動経験の少なさが関係しているのでしょうか?こちらとしては、「ふつう、~するだろう」と思っていることをしない。「いったい何を考えてるんだろう?」と思ったりもしたこともありましたが、これは「知らない」んです。「知らない」ことを教えるのは教員の役目ですが、これは教員が教えることなのか?ということ。ちょっとオブラートに包んで書いてますのでわかりにくいですが、研究室で学生に教えることはなんなのか?これも再考したいですね。

卒業生へのメッセージ
学生には研究室で口頭で伝えましたが、ポイントを箇条書きで書いておきます。

* 卒業はゴールではない。人生はこれから。
* 淡々と仕事するな。興味を持って仕事に取り組んで楽しめ。
* 視野を世界に広げろ。
* 相談事があればいつでも研究室に来てください。


以上、4年生の皆さん、卒業おめでとうございます。

2010年3月3日水曜日

GAEデータストアで条件検索(JDO利用)

以下のサンプルは、データストアにあるUserテーブルのunivIDプロパティが"1234567"という文字列であるデータを検索する例です。下記のサンプル内で一部全角の「<>」を用いてますが、半角に直して下さい。


JDOQLのフル記述の場合
//JDOのマネージャーのインスタンス呼び出し
        PersistenceManager pm = PMF.get().getPersistenceManager();
        String query ="select from org.ochilab.server.user.User where univID=='1234567'";
        List<org.ochilab.server.user.user>result=(List<org.ochilab.server.user.user>pm.newQuery(query).execute();

JDOQLのところは以下のように書くことも可能です。
パラメータ変数で記述する場合
Query query = pm.newQuery(User.class,"univID == univIDParam");
        query.declareParameters("String univIDParam");
        List<org.ochilab.server.user.user>result= (List<org.ochilab.server.user.user>query.execute("1234567");

個人的には後者がよいかと思われます。なお、条件の指定には、下記の方法でもOKです。
Query query = pm.newQuery(Users.class);
     query.setFilter("univID == univIDParam");
     query.declareParameters("String univIDParam");

条件を複数にする場合は、上記、setFilter()の条件を&&で結び、declareParameters()ならびに、query.execute()の各引数を複数にすればOKらしいです。

2010年3月1日月曜日

GWT-RPCでの効率的なファイルの記述の仕方

以下の話はNetbeansの場合です。


ご存知のように、GWT-RPCを利用する場合は、3つのファイルが必要になります。(Netbeansの場合は下記のファイルが自動生成されます)


(1)サーバ用サービスインタフェース
(2)クライアント用サービスインタフェース(Asyncで終わる名前のインタフェース)
(3)メソッド実装クラス(Implで終わる名前のクラス)

この3つは関連していますので、3つともメソッドの定義を共通させておく必要があります。しかし、2については微妙に異なっていたりしますので、どうも面倒。。。。Netbeansの場合には、ある程度アシストしてくれますので、次のようにすればOKです。

  1. 最初に(1)にてメソッドを定義
  2. するとエラーができるので、右クリック操作により(2)に自動的にメソッドが定義
  3. つづいて(3)にエラーがでているので、右クリック操作にてメソッドを記述
まあ、しっかり設計していれば必然的にこの順番になるとは思いますが。あと、メソッド名の変更などは、リファクタリングで対応できます。だったら、メソッドの追加も完全に自動対応してくれてもいいような気がしますが、、、、ボクが知らないだけかな?他にいい方法がアルかもしれません。